irodori

日々の暮らしの中の彩りと学びを綴っていく場所。

記憶

人間の記憶って、いつもなんだかふとしたことで蘇ってくる。

それはもう、昔からそう。

ふと吹いた風の温度、強さ、そのタイミング。

夕暮れ時に通り過ぎていく車のエンジン音、夕焼けの色。

ほんの少しの匂いだけで、忘れていた何かを鮮明に思い出す感覚とか。

 

人間は忘れていく生き物。

それはエビングハウス忘却曲線でも明らかで。

だけど、忘れていたはずの何かをふとしたことで思い出すこの感覚は、決して忘れていた訳ではなくて記憶の引き出しの奥にしっかりと丁寧に仕舞われていた感覚なのかなぁなんて思ったりするのです。

 

そしてそれが自分にとって良い記憶なのなら、そこには懐かしさやほんの少しの切なさが付帯されて、曖昧だった記憶はさらに良いものになる気がするのだけれど。

その記憶が自分にとって辛いものだった時には、忘れたいのに忘れられないものになっていくんですよね。

 

数年前、うちの息子が少し辛い思いをしていたことがありました。

親になってわかったことですが、息子が受けるダメージはその何倍にもなってこちらにやってくるんですよね。

当事者が自分だったら楽だったのに…なんてことを思ったくらい、それはもう何倍にもなって。

その頃によく通った道路。場所。

もう行かなくても良くなっていたのに、娘が進学したことでまた行かなければならない場所になりました。

別に何がどうとかないし平気な顔をして普通に過ごしてるけど、心の奥は少しざわついているような気もする。

だけど、こういう毎日を過ごしていくことでもしかしたら今までの記憶を上書きすることができるようになるのかなぁとも思えるようになってきた今日この頃。

時間の力は偉大ですね。

夢の話

寝ているときに見る夢の話です。

ここ数週間、ずっと体調が思わしくなかった私。

そう、私は酷い偏頭痛持ちで、いつも発作が来たときように薬を持ち歩いている人なのです。

でも最近の頭痛はといえば、どちらかというと緊張型頭痛…慢性的な肩凝りからのものも多いような気がしています。

偏頭痛を起こすときにも肩凝りが酷くなる傾向があるので、時々タイ古式マッサージに通っているのですが、そこそこお値段がするのであまり頻繁には通えない…と言いつつ、今回は不調の期間が長かったので旦那さんからの「行っておいで」という言葉に甘えて、日曜日の夜に早速行ってきました。

その日の夜は久しぶりに「寝た」という感覚を感じることができて、朝起きた時も首の痛みや頭痛が軽減されていました。

でも滞留していた老廃物が身体の中を回っていたせいか、調子がいいと感じたのは朝だけで、そのあとはまた頭痛薬のお世話に…。

そしてその日の夜。

少しずつ体調が回復し、頭痛や首の痛みもなくなり、どこも辛くないって幸せ♪と思いながら眠りについた私。

翌火曜日の朝方、これも本当に久しぶりにとても心地良く、そして良い夢を見ていた私。

会いたくて会いたくて、でもなかなか会えない人に夢の中で会えたその瞬間です。

旦那さんの「おはよう」の声で一気に現実に引き戻される私。

せめてせめてせめて…あと5分だけ待ってほしかったー!笑

いや、旦那さんのおはようの声で起こされるのも、幸せなことなんですけどね。

でもこのやりきれなさ…笑

 

そんな話を旦那さんにしたところ、今朝は気を遣ったのか朝起きてもしばらく私に声をかけてこなかったのですが。

夢を見ること(覚えていること?)すら久しぶりだったのに、実は今朝も2日連続で夢を見ていたんです。

でも今朝の夢は昨日の幸せな夢とは正反対の、追いかけられる怖い夢…。

目が覚めた瞬間、心臓がドキドキしてたくらい本当に怖い夢で…そんな時には早く起こしてよ〜と我儘に思ってしまう私笑

 

まぁ、旦那さんも寝ている嫁の心までは推し測れないですよね。

という、くだらない夢の話ですが。

普通の生活でも、やっぱり相手の思っていること、感じていることを推し測るのは難しくて。

だからケンカもするし、すれ違いもある。

結婚して軽く10年以上の時間を一緒に過ごしていますが、まだまだ全てを知らない私たちです。

うーん、でも全てを知らないからこそ一緒にいられるのかな?なんてことを、今思ってみたりして。

人と人との関係は奥が深いなぁ。

庭の紫陽花

もう何年も前の話ですが、庭に白い紫陽花が咲いているのに憧れて迷いに迷って買った鉢植え。

大きく育てたくて地植えにしたのですが、あまりしっかりしたお手入れができていないにも関わらず、毎年順調に大きくなって綺麗な花を咲かせてくれます。

毎年この時期に紫陽花が成長していくのが嬉しくて、朝はこの姿を眺めてから出勤しています。

今年はこんなにたくさんです。

きっとちゃんとした知識があってお手入れしたらもっと大振りな花が咲くのではと思うのですが…確か植え付けた頃にはもっと大きな花だったように思います。

今年はしっかり剪定してみようかな。

 

5月22日の様子はこんな感じでした。

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今日はさらに成長してこんな様子に。

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それぞれの価値観

私の仕事は毎年新入社員をお迎えすることから始まります。

こんなことを続けてもう10年以上。

沢山の新入社員を見てきました。

昔も今も変わらないのは、緊張感いっぱいで不安そうな顔で入社式に臨む子、緊張の中にも期待をパンパンに持って笑顔で入社式に臨む子、みんなそれぞれの個性があって一生懸命に社会人になろうとする姿です。

本当に初々しいその姿を間近で見ることができるこの仕事は素敵だなと思います(大変なことも多いですが…)。

そして変わったことといえば…何でしょう。

毎年少しずつ変化していくので何ともいえないのですが、肌感覚で言うとこんな感じの傾向があるかなぁ。

・これは良くも悪くもになりますが、物事をはっきりと言う子が多くなった

・素直で吸収力の高い子が多い

・ネットリテラシーが高い

・リアルでのコミュニケーションが上手くできない子が増えた

・敬語が上手く使えない子が増えた

・ケータイ以外の電話対応が苦手(というか、一般電話応対をほとんどやったことがない)

とか、こんな感じでしょうか。

これを個人の個性と捉えるか、近年の傾向と捉えるか…ですが、なんとなく近年の傾向のような気がしています。

当たり前すぎるほどのネット社会で成長してきた子達は、SNSやネットゲームの中でのコミュニケーションは抜群に上手いのですが、いざリアルとなるとそれが難しい。

物事をはっきりと言うというのも、良い点はあるもののリアルでのコミュニケーションが少ないからこそ、え?!そんなこと言う?というようなことをポロッと口に出してしまったりすることもある気がします。

でも私たち講師陣は講師向けの勉強もしていますので、どちらかというと年々そういうことに寛容になってきた感じがします。

「そういう視点もあるのね、なるほど!」

「斬新な考え方だね!」

「おもしろい!」

なんて楽しんでいますが、いざ現場に新人たちを送り出すと、先輩たちはまだまだ寛容にはなれない人も多く、社会人としてはこうあるべきだ! みたいな固定概念から抜け出すのは難しいこともあるようです。

だからこそ新人も新人なりの窮屈さを感じることも多いのだと感じます。

新人は当たり前と思っていても、先輩からしたら当たり前じゃないこと、そしてその逆もあるということをいつも考えていかないと難しい時代なのです。

育ってきた環境や時代が違うことをできる限り理解しようとして、お互いが歩み寄るという努力が必要ですね。

私たちの仕事にも今の時代の新人について既存社員に伝え続けるという内容が加わってきていることを感じます。

 

ところで毎年今年の新入社員のタイプが発表されているのは知っていますか?

全てには当てはまらないことを理解しつつ、私たちはそれを楽しんだりしています。

今年の新入社員のタイプは『仲間が恋しい ソロキャンプタイプ』だそうです。

ちなみに去年は『結果が出せる?! 厚底シューズタイプ』とのこと。

興味のある方は新入社員情報局というサイトを見てみてくださいね。↓

https://www.e-sanro.net/freshers/?page_id=749

なかなか面白いと思います。

 

あと今年面白いなぁと思ったのはYouTubeで見た鴨頭さんという方の考え方。

確かに!と思うことが多かったです。

10分程度の動画なので良ければ見てみてください。

YouTubeで「鴨頭さん 新入社員 若手は上っ面が9割」などで検索してみるとすぐに出てくると思うのでこちらもぜひ興味があれば。

梅シロップ2

先日梅シロップを作るために梅を一晩冷凍しました。

翌朝の月曜日に梅と氷砂糖をビンにセットしたのがこちら。

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果実酒用のビンは無印良品のものです。

少し前は違うものを使っていましたが、口の広いものでできればおしゃれなものが欲しいなぁなんて思って探してたどり着いたのがこれです。

無印良品の果実酒用ビン。

少しお高いのですが、見た目も良くお気に入りです。

消毒してから氷砂糖、梅、氷砂糖、梅…と重ねていきます。

あとはこれでしばらく待つだけ。

うちはこのままパントリーの中へ。

 

翌日、火曜日の朝はこんな感じ。

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あんまり変わりないですね笑

でも時間が経つに連れて段々と氷砂糖が溶けて梅のエキスが抽出されていきます。

時々中身が混ざるようにビンをクルクルさせます。

こういう一手間がなんだか楽しいのです。

 

そして土曜日になった今朝がこんな感じ。

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だいぶ見た目が変わりました。

氷砂糖が溶け切るまでもうしばらくかかりそうです。

 

 

 

 

 

 

梅シロップ

今年も梅シロップを作ります。

我が家では毎年定番になりました。

と言っても、飲むのは息子と私だけなんですけどね。

梅が苦手な旦那さんと娘はまた今年も始まったなぁって思ってるんでしょう笑

でも自家製の梅ジュースはとっても美味しいのです。

今日はまだ下準備の段階なので、これを半日から一晩凍らせます。

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梅ジュースにはクエン酸が含まれているので、疲労回復にも役立ちますね。

うちは水か炭酸水で割って飲んでいます。

うちは今年はスーパーで買ってきましたが、南高梅で作った美味しい梅ジュースを喜ぶ息子の顔が目に浮かびます。

 

 

いいお天気です。

昨年から始まったコロナ禍での生活。

息子の卒業式、入学式は在校生のいない質素な開催。

でもやっていただけだけでも本当に感謝でいっぱいでした。

緊急事態宣言で学校に行けない子供たちはなんだか寂しそうで、新たな環境で新しい学生生活を始めたばかりの息子と、今までお世話になった学校で最後の1年間を過ごす娘の大切な時間が奪われてしまった感覚が大きくて…その子供たちを残して私たち夫婦はいつもと変わらず出勤しなければいけない日々。

週末になってもどこかに出かけられる訳ではないし、なんとなくだけど行き詰まった感覚に陥って苦しくなったりもしていたなぁと思います。

どこかに出かける予定があった訳じゃないのに、いざ出かけちゃいけないって言われるとソワソワしてしまうのはなんなんでしょうね笑

子供たちのストレス発散のために(…いや、私たち夫婦のかな?)何ができるだろうって考えて、週末の夕飯は庭のデッキで食べるようにしたり、Amazon primeだけじゃなくHuluも利用して家族みんなで映画やアニメを見たり、ちょっと前のドラマを見たり。

あとは娘が所属するスポーツチームではお題が出されて、それをクリアする動画を撮影して投稿するとか。

息子と夜のお散歩に出かけたりもしたなー。

世の中が大変な状況の中、家族4人+犬1匹の濃い時間を過ごす事が出来たことは貴重な時間でもあったなと思うのです。

 

そして今ではそんな生活にもすっかり慣れ、色々な規制も緩和され、去年よりも少しは自由に動けるようになって。

息子も娘も全く規制がない訳ではないけれど、部活もできるようになって学生生活を楽しめているのではないかと思います。

でもその裏には沢山の方の大変な思いがあることを忘れてはいけないのだと、子供たちにも伝え続けて行かなければいけないと強く感じます。

いつもそこにある当たり前は、当たり前ではないこと。

失って気付く当たり前が多いこと。

だからこそ当たり前を大切にしなければいけないということ。

そんなことを改めて考える今日は、とってもいいお天気。

スマホ片手に未だにポケモンを捕まえ続ける息子と、お腹すいたーとコンビニで買ったコロッケを頬張る娘の姿を微笑ましく思いながらドライブする私たち夫婦です。